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イントゥ・ザ・ワイルド INTO THE WILD

Posted: 10月 10th, 2008 | Filed under: ロードムービー

ALONE → LONELINESS


■ストーリー
1990年夏。何不自由しない裕福な家庭に育ったクリス・マッカンドレス。
アメリカ・ジョージア州アトランタの大学を優秀な成績で卒業後、貯金のすべてを慈善団体に寄付し、クレジットカードを裁断し、現金を燃やして放浪の旅に出る。

コロラド川、メキシコ、ヒッピーとの出会いを経て、アラスカへと向かう。
そして大自然の中で狩猟をしながら生きていくのだが、過酷な運命が待ち受けていた…



■自分探しのなれの果て
この作品は実話に基づく小説「荒野へ」を映画化したもの。

俳優でもあるショーン・ペンがメガホンをとり、映画化権の獲得に10年もの歳月を費やしたという。

世の中は「自分探し」ブーム。
この作品は「無謀な自分探しのなれの果て」とみることもできるが、ショーン・ペンが伝えたかったのは、そんなことではない。

映画のなかでの唯一の救いは、「真の幸福」とは何か、人間はいかにして生きていくべきかを主人公自身が見出したこと。

ただ、持ちだした本を読んで、その文章のなかから悟るくらいなら、なにもアラスカに行かなくてもよかったのでは?という思いもよぎるが、アラスカにいかなければ、主人公はそこに気づかなかったのかも知れない。

人間が産み出した物質を捨て、土地が生み出すものを獲り、大自然という荒野で自立して生きるには、知恵と技術、そして体力が必要だ。

それが困難ならば、人間同志で手を取り合って生きるしかないのである。
その中から幸福を見出すことだってできる。
人間は独りで生きていくことはできない。

世の中は自然回帰、エコという言葉が賑わしている。
しかし、自然のなかで生きるということは、生半可なことではないということを痛感させられる作品だ。


■名言が躍る
主人公の書く日記やナレーション、セリフに哲学っぽい言葉が多く登場する。

わざとらしい演出のようでもあるが、人間社会を捨て大自然に身を投じ、やがて答えを見つけ出す「自分探しの旅」の過程では、必要な言葉だった。

悲劇的な最後だが、答えを見つけ出したところで帰ろうとしたということが唯一の救いだ。


・出演:エミール・ハーシュ、ハル・ホルブルック、キャサリン・キーナー、ウィリアム・ハート、ヴィンス・ヴォーン
・監督:ショーン・ペン
イントゥ・ザ・ワイルド

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