スウィーニートッド フリート街の悪魔の理髪師

Posted: 10月 10th, 2008 | Filed under: サスペンス, ミュージカル

いらっしゃいませ。そして、永遠にさようなら。

■ストーリー
19世紀のロンドン、フリート街で理髪店を営んでいたベンジャミン・バーカーは、美しい妻をもつ悪徳判事タービンに嫉妬をもたれていた。
やがて、無実の罪を着せられて投獄させられる。15年後、脱獄した彼は”スウィーニー・トッド”と名を変えてロンドンに戻ってくる。
妻と娘の悲劇を聞かされた彼は、カミソリを手に復讐を決意する。


■歌うジョニー・デップの七変化
もともとロック・バンドのギタリストであるジョニー・デップ。
歌声は意外にも太い。

150年間もの間、ミュージカルとして演じられてきた、トニー賞8部門受賞作品だけに、演出・視覚効果・配役に隙はなし。
ロンドン一まずいパイ屋の主人、ミセス・ラベットを演じるヘレナ・ボナム=カーターの魔女っぽさもピッタリ。
あの、目のくぼみと色の黒さなんか、ゾクゾクしてしまうくらいの怪しさ。


■猟奇的シーンの連続だけどテーマは「ピュアな愛」
「過去に生きるのはやめて」と復讐に燃えるスウィーニートッドを諌めながらも、猟奇的殺人に手を貸してしまう、ミセス・ラベット。

スウィーニートッドに添い遂げる夢を実現させるために、悪魔のパイをつくり続けるミセス・ラベットの一途で狂信的な愛が悲しみを誘う。

そして、ラストの悲劇的結末。

この作品を通して感じることは、次のようなことだ。
・人を呪わば穴二つ
・悪事はいずれ裁かれる
・人の世を生きることの儚さ

スウィーニートッドの歌う歌詞の中に、
「世の中には2種類の人間がいる」
「人に踏みつけられる人間と、踏みつけられる人間から吸い上げる人間が」
という言葉がある。

綺麗ごとだけでは済まされない、人を出し抜き、ときには欺いて蹴落とすことも現実として起きる人の世の儚さを描ききった。


■「スウィーニートッド」の映画化は2回目
「スウィーニートッド」は一度、1999年に映画化されている。

このときは、ミュージカルではなく普通の映画として作られたものだが、この作品は、いわゆる「人肉パイ」を全面に出したグロ映画。

出演は、「シンドラーのリスト」のベン・キングスレー、監督はジョン・シュレシンジャー。
実際に起こった猟奇人肉嗜食事件をもとにしているので、どちらかというとこちらのほうがストーリーとしてはホラーっぽい。

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ただし、ミュージカルの映画化作品としては、今回のジョニーデップ主演のスウィーニートッドのほうが、しっくりくる。

ティム・バートン & ジョニー・デップのコンビ作品は、
シザーハンズ
チャーリーとチョコレート工場
コープスブライド

があるが、どれもファンタジーを描いたもの。
「スウィーニートッド」は、ミュージカルであり、ホラーであり、サスペンスであるが、ファンタジー的要素はあると言っていい。

「人生の悲哀を描くファンタジー」としての意味が。


原題:SWEENEY TODD THE DEMON BARBER OF FLEET STREET
出演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アラン・リックマン
監督:ティム・バートン
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