ダーク・ナイト THE DARK KNIGHT
Posted: 10月 10th, 2008 | Filed under: アクション
ヒーローとして死ぬか
生き長らえて悪に染まるか
■ストーリー
ゴッサム・シティで銀行強盗事件が多発。
裏を仕切っていたのはジョーカーだった。
マネー・ロンダリングに銀行を利用していたマフィアは怒り狂い、奪還に動くがジョーカーにまんまと利用されることになる。
一方、ゴッサム・シティの検事はゴッサム・シティの悪という悪を退治するべく活躍し、「光の騎士」との称号を得る。
しかし、そんな表舞台のヒーローにも、ジョーカーの手が忍び寄っていた。
■新たなるヒーロー伝説のはじまり
「バット・マン」シリーズは大都市での悪との闘いを描くヒーローもののなかでも、とりわけダークな色合いが濃いが、クリスチャン・ベールがバット・マン役になってから、さらにダーク色が濃くなったようだ。
今回のバット・マン。
人間味が濃くて、弱い面も露呈する。
バット・マンは闇の騎士(Dark Knight)として自ら悪役を買ってでる。
しかし、表舞台のヒーローはいつまでもヒーローでいなければならない。
たとえ、人間の脆さが露呈して悪に染まり死んだとしても、民衆の希望をつなげるために、その悪の部分は隠してヒーローとして崇めなければ、民衆は失望し、悪が拡がってさらに社会は堕落していく。
この作品は、ヒーローと呼ばれる人間でも、わずかなことがきっかけで悪に堕ちていくということを描く。
そんな人間の脆さを利用しているのが悪役ジョーカーだ。
ジョーカーは言う。
「人間は窮地に立たされたときに本性がでる。簡単に悪に染まる」
一方で、それを踏みとどまる人間の精神の高みと英知も見せる。
アメリカでは「タイタニック」の興行成績を超える勢い(2008年8月現在)だが、観客はこの作品を9.11テロ後の世界に被せてみているのだろうか。
■ヒース・レジャーの遺作
ジョーカー役だったヒース・レジャーは、2008年1月に薬物中毒により死去した。複数の薬物の誤用による事故死と確定されたが、ジョーカー役であったことが関係していたとの噂もあった。
ジョーカーの悪役ぶりがハマっていて今後のバット・マンシリーズに期待ができていただけに残念。28歳という早すぎる死を迎えたヒース・レジャーの遺作となってしまった。
・出演:クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、ヒース・レジャー、ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマン
・監督:クリストファー・ノーラン
■ダーク・ナイト
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