リトル・ミス・サンシャイン

Posted: 10月 10th, 2008 | Filed under: コメディ

夢と希望を乗せて、黄色いバスは行く

世間一般的に見て「負け組」である家族の奮闘を描くハートフルコメディ。

成功ノウハウ「9段階プログラム」を売って一儲けを計画する成功論者であるパパ、
航空パイロットを夢見て願掛けして沈黙を守る15歳の息子、
男に振られたショックで自殺未遂をしたゲイの伯父、
わがままにより老人ホームを追い出されたエロジジイ、
ミスコン優勝を夢見るおなかのポッコリ出た9歳の娘、
映画がはじまって10分程度で、癖のある出演者全員が登場し、ただならぬ騒動があることを期待させてくれます。

途中、エロジジイは死んじゃうんだけど、そんな悲しみはどこへやら。死んじゃった後のエピソードでさえも笑いのネタにしちゃう、あぁなんてバチあたりな映画なんだ!と思うのもつかの間、エロジジイが9歳の孫娘に伝授した驚愕のダンスにミスコン会場は違った意味で大盛り上がり。

このエロジジイ、すごすぎる・・・


コメディなんだけど、明確なメッセージが込められた作品です。

人生は一度きりである。
たとえ失敗したとしても、得られる何かがあるということを教えてくれます。

挑戦しないのが真の負け組であると。
自分では何もやらないくせに、やっている人のことをあーだこーだ批判しているだけのTVで見かけるコメンターのようなヤツラの方が真の負け組だと。

そのことは出演者のセリフからも伺うことができます。

世間的に世の中には「勝ち馬(勝ち組)」と「負け犬(負け組)」しかいない。
でもエロジジイは9歳の孫娘に言う。
  「真の負け組とは、勝たない者のことじゃない。真の負け組とは、負けることを怖がるあまり挑戦すらしない者だ」
そして15歳の孫息子にも言う。
  「女とやりまくれ!一人の女とじゃない。たくさんの女とやりまくれ!」

成功論者のパパも言う。
  「イヤミは負け犬が相手を自分のレベルに落とそうとする行為だ」

失意から立ち上がった15歳の息子は言う。
  「好きなことだけしかやらない」


ちょっとモヤモヤしている人、煮詰まっている人、多くの人に見て欲しい作品です。

2007年、新年1回目に見る作品として選んで正解でした。




出演:グレック・キニア、スティーヴ・カレル、ポール・ダノ、トニ・コレット、アラン・アーキン、アビゲイル・ブレスリン
監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス
リトル・ミス・サンシャイン

Tips
※第64回ゴールデン・グローブ賞コメディ/ミュージカル部門 作品賞&主演女優賞の2部門にノミネート
※サンダンス国際映画祭で異例のスタンディング・オベーション



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