世界最速のインディアン THE WORLD’S FASTEST INDIAN

Posted: 10月 10th, 2008 | Filed under: ロードムービー, 実在の人物を描いた作品


出会う人みんなが善人



ニュージーランドの最南端に住む、実在の人物「バート・マンロー」がアメリカでの「スピード・ウィーク」レースに出場し、1000ccクラスのバイクでの世界最速記録を達成するまでを描くロードムービー。

公開前に本作品のチラシを入手し、「世界最速のインディアン」というタイトルを見て、「世界最速? インディアン? 変なタイトルだな~ どーせ2週間程度で終了するB級映画だろこんなもん」と思ってました、ホントのところ。

ところがTV番組やラジオで本作品を絶賛するコメントを見聞きし、ネット上でも好評価を得ていて、「う~ん、どうしよっかな。観るべきか観ざるべきか」と悩んでいたところ、上映館の公開スケジュールが翌週から夜1回上映となるのを知って、「もう我慢できない!観に行こう!」と思い立ってその日に観賞しましたが、観に行って正解でした。

最近、たまにあるんです。
TV放映やDVDで観て、「あぁ~っ、こんないい作品なら、公開時にリアルタイムで観ておけばよかった!」って後悔することが。

この作品は、年齢をとっても夢を追い続ける1人の大人の実話を描いたもの。
監督のロジャー・ドナルドソンははじめ、バート・マンローのドキュメンタリーを撮ったが、バート・マンローを深く知るうちに、その人柄に惚れてバート・マンロー自身にスポットを当てた映画を撮ることにしたのだそうです。

中高年には好評の本作品、セリフには至極の言葉がちりばめられていて、観る人達の心を打ちます。

「挑戦しない奴は野菜と同じだ」
「ブレーキはない。止まるつもりはないんだから」
「5分は一生に勝る」
「顔にシワがあっても、心は18歳だ」
「危険が人生に味をつける。リスクを恐れてはいかん」

あと、他にもいろいろあったけど、観てのお楽しみってことで。

アンソニー・ホプキンスは、「羊たちの沈黙」のレクター博士役が強烈な印象で、「怖い」「変態」というイメージしかなかったのですが、こんな笑顔が似合う役ははじめてじゃないのかしらん。新境地開拓ってか?

「いい人が出てくるいい映画」とは所ジョージも評していますが、まさしくその通り。
次から次に立ちはだかる困難も、出会う人、出会う人に助けられて乗り越えていきます。周囲のいる人がいい人ばかりなのは、バート・マンロー自身の人柄によるものでしょう。

いい映画、と聞きつけて観てみて、たしかにいい映画だったけど、念頭に「いい映画」というのがあると、ちょっと感動も半減してしまう気がします。
ふらっと何気なく観て、思いがけずいい映画だった!と感じるのが、理想のいい映画の見方だな~っと改めて実感。

ところで、あえて本作品にアラを見つけるとすれば、ユタ州ボンヌヴィルに到着した後のエピソードで、泊まるところを決めていなかったバート・マンローに無料で宿を提供するエピソードと、2人の若い女性の出会いのエピソードの描写が足りないことでしょう。
いきなり登場するので唐突すぎる感じがしました。

DVDのディレクターズカット版で追加されるのかな?


出演:アンソニー・ホプキンス
監督:ロジャー・ドナルドソン
世界最速のインディアン




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