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地下鉄(メトロ)に乗って

Posted: 10月 10th, 2008 | Filed under: ファンタジー


終わり良ければすべてよし、だけど・・・



浅田次郎 原作「地下鉄に乗って」試写会を観賞。

「いつもの地下鉄を降りると、そこは昭和39年の東京だった・・・。」

「地下鉄」がキーになっているわけではない。
はじめのタイムスリップこそ、地下鉄駅の階段を駆け上ると、東京オリンピック開催直前の昭和39年の東京だが、その後は地下鉄に乗らずとも、終戦直後や戦時下の満州など、現代と過去を行ったり来たりする。

地下鉄を媒介としてタイムスリップしたのではなく、主役の真次(堤真一)の意識がタイムスリップしたのである。それは親子のわだかまりを解くための、父の若き日々を知る過去への旅だった。

ストーリー中で引き合いに出される「罪と罰」とは、真次が○○○と○○○○しちゃったから○○○を失ったということか。

いい作品なのだが、編集がイマイチである。せっかく感情移入しようとしているのに、突然場面が変わったり、現代に行ったり過去に行ったり、シーンのつなぎや展開が悪くて興ざめしてしまう。
映画チラシには「ラストは激しく涙せずにはいられない」と記されていたが、まったく涙は出なかった。周囲からもすすり泣きの声は聞こえなかった。編集に”キム・ソンミン”を起用したとあるが、失敗ではないだろうか。
本公開の前に再編集したほうがいいと思う。

元の小説がよい作品だけに、この編集がズタズタな点が残念である。
小説を2時間1分の中に収めることは至難の業だろうが、なんとかならなかったのだろうか。

この作品でもっとも演技が光っていたのは、大沢たかおである。
出征前の若き二等兵、戦時下の満州での戦闘、闇市でしぶとく生きる男、一代で大企業を築いた実業家の貫禄、すべての役どころがすばらしかった。
モデル出身の俳優がここまで成長したのは驚きだ。

通常の試写会の場合、エンドロールがはじまると観客が一斉に退場するのだが、この作品の場合は違った。エンドロールに流れるSalyuの歌う主題歌「プラットホーム」を聴くために、みんな最後まで着席していた。
この曲はよかったよ、この曲は。

終わり良ければすべてよしだが、編集のずさんさがやはり悔やまれる。


【ストーリー中の印象に残ったセリフ】
・「身なりのいいヤツは信用できる。腹の減ったヤツは信用できねえ。」
・「何も望まねえ、生きていてくれさえすりゃあ、充分じゃねえか。」
・「親っていうのはねえ、自分の幸せを子供に望んだりしないものよ。」



試写会では、みち子を演じた岡本綾が舞台挨拶にあがった。
スクリーンで見るよりも、ずっと綺麗だった。肌の色がメチャ白すぎ~

舞台挨拶での司会者と岡本綾とのやりとりの概要は以下の通り。

司会者 「岡本さんにとって、この作品はどのようなものですか。」

岡本綾 「自分のこれからの恋愛経験にいい影響が出ればよいと思います。」

司会者 「この作品では地下鉄に乗ってタイムスリップしていますが、岡本さんはタイムスリップするとすれば、いつに行きたいですか。」

岡本綾 「自分の未来がわかってしまうと、楽しみがなくなるので、過去に行ってみたいです。この作品のように、両親の若い日の頃がどうだったかを見て見たいですね。」

司会者 「地下鉄の場面が多くありますが、ロケで苦労したことは何ですか。」

岡本綾 「終電から始発までの間に東京メトロの全面協力を得て撮影を行いました。なので昼夜が逆転した生活でしたね。大勢のエキストラの方々もすべて深夜に出演しているので、駅の場面ではそのあたりを感じていただければと。」

司会者 「共演の堤真一さんはどのようなお方ですか。」

岡本綾 「クールな方ですが、関西出身なので、撮影以外のときはずっと関西弁でしゃべっていました。わたしとはおじちゃんとお嬢ちゃんという感じの関係でしたね。コンビニとかで買ってきたお菓子を頂いたり。」

司会者 「常盤貴子さんはどのようなお方ですか。」

岡本綾 「堤真一さんとは同じ高校の出身とかで、ローカルな話題で盛り上がっていましたね。わたしのことを実年齢よりもずっと上だと思ってたそうで、撮影の終わりに『おじちゃん、おばちゃんの話に付き合ってくれてありがとね』と言っていただきました。」

司会者 「最後に、この作品の岡本さんからのメッセージをお願いします。」

岡本綾 「上映時間の2時間1分、愛に包まれてください。」





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