崖の上のポニョ

Posted: 10月 10th, 2008 | Filed under: アニメーション

生きてりゃなんとかなるってば。


■ストーリー
港町の崖の上の一軒家に住む5歳の少年・宗介。
ある日、クラゲに乗って海の底の家を家出してきたさかなの女の子ポニョと出会う。
底引き網から逃れる途中にアタマをジャムの瓶に突っ込んだまま浜辺に漂っていたところを宗介に助けられたのだった。

宗介を好きになるポニョ。宗介もポニョのことを好きという。
しかし、追ってきた父親に連れ戻され、ポニョは海のなかへ。

ポニョは父親が隠し持つ魔法の力を妹たちの協力によって自分のものにし、再び人間世界を目指す…



■宮崎駿監督 4年ぶりの作品
試写会で鑑賞したときに、サプライズとして宮崎駿監督の舞台挨拶と主題歌を歌う藤岡藤巻と9歳の女の子・大橋のぞみの生LIVEを聴くことができて大満足、といいたいところだが、作品のほうは…

舞台挨拶のときの宮崎駿監督によると、今回の作品はシンプルな絵だが今迄の作品よりもセル画は多いとのこと。
今回は海が舞台ということで、宮崎映画で特徴的な”緑”の演出はわずか。
スタジオジブリの挑戦といったところか。
シンプルなんだけど、海の中や波打ち際、嵐の海の描写に努力の跡が伺える。

スタジオジブリ作品としては2年ぶりだけど、息子の宮崎吾朗が監督したゲド戦記の評価がよくなかったので、今回は挽回させる必要があっただろう。
しかし、ハウルの動く城ほど難解な作品とせずに、肩肘の張らない程良く力の抜けた作品にしたのは、戦記ものを3作品連続してリリースしないための意図的なものだったのだろうと思う。

小さな子どもでも安心して見ることができるので、強いメッセージ性はないが、あえて言うならば
・「差別をしない」
・「過去は気にしない」
・「ありのままを受け入れよう」
・「そのうちなるようになるんだから、とりあえず生きてようよ」
というメッセージが読み取れる。


■声優陣の不思議
ポニョの父親役に所ジョージ、母親に天海祐希、宗介の母親に山口智子、ポニョの妹達に矢野顕子など、これまでのスタジオジブリ作品とはまったく異なる声優陣となっている。

新しさ、奇抜さでは面白いのだけど、所ジョージの原稿棒読みがかなり気になった。
あえて素人っぽさを出したのならわかるが、これが評価を落とす結果にならなければよいのだが。

ポニョの妹達が矢野顕子というのもなんとも。挿入歌で歌うのかと思いきや、擬音のような声だけの出演だったので、不思議だった。
矢野顕子の特徴のある歌声が活かせたわけじゃなし、これも不可解。

あと、おなじみ久石譲の曲は今回はダメだね。
嵐のシーンで、ワーグナー ワルキューレの騎行の曲を真似た旋律があったのがいただけない。
リスペクトなのかも知れないけれど、あれはやっちゃダメでしょ。

宮崎アニメは新作を出すたびに過去作品よりもクオリティを上げることを求められるほど期待されているわけだけど、さて今作品ではどんな評価が出されることか。

たまには、同じスタジオジブリ作品のホーホケキョ となりの山田くんみたいな脱力系アニメを宮崎駿監督自身が手がけて、世間をズッコケさせるというのもいいかも。



・声の出演:奈良柚莉愛、土井洋輝、山口智子、長嶋一茂、天海祐希、所ジョージ、矢野顕子、吉行和子、奈良岡朋子
・監督:宮崎駿
崖の上のポニョ

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