幸せのレシピ No Reservations
Posted: 10月 10th, 2008 | Filed under: ロマンス
もうちょっと、何かが足りない・・・
■ストーリー
ニューヨークの人気レストランで料理長を務めるケイトは妥協を許さない完全主義者。仕事ひと筋で生きてきて、努力の甲斐あって料理長の座を掴んだ敏腕シェフ。
そんなある日、姉と姉の9歳の娘ゾーイがケイトに会いに行く途中に交通事故に遭い、姉は亡くなってしまう。ゾーイを引きとり面倒を見ることになったケイト。なかなか心を開かないゾーイの心をいち早く溶かしたのは、助っ人シェフのニックの料理だった。
ニックとゾーイの2人の存在が、ケイトの人生を変えていく・・・
■恋愛映画としては、あまりにベタ
なんだかね、ありがちなのよね。
恋愛映画なんだから、ラストはハッピーエンドになるのはわかってるんだけど、なにかこう、なにかが足りないというか。消化不良気味。
この映画のテーマは、積み重ねてきたキャリアと自信、築き上げてきた自分の居場所とやりがいのある仕事を持っていて充実している。でも、ちょっと考えかたを変えてみると、思わぬ方向に進んでさらにいい結果を生むことになるかもよ、というもの。
「自分が幸せになるレシピ」は「自分のレシピ」の中にあるってこと。
それはわかる。それはわかるんだけど、もっとひねりが欲しかったなぁ。
美味そうな料理の数々、目が回るような忙しい厨房の光景やニューヨークのビストロを見せたり、パヴァロッティのオペラを聴かせたりして楽しませてくれるのはいいんだけど、恋愛映画としてはいたって普通。
もちろん、恋愛映画なんだからCGやVFXを駆使する必要はないんだけど、この手の映画はストーリーが肝。
ハプニングが続出しているようで、実は淡々と進んでいるストーリーにあくびが出そうになった。
恋愛映画は暗い館内の中で独りで「ニヤニヤ」できるか、それが大事だと思うんだけどね。
Tips:
・本作品は、ドイツ映画『マーサの幸せレシピ』のハリウッド版リメイク。
・ゾーイ役のアビゲイル・ブレスリンは「リトル・ミス・サンシャイン」で、ミスコン優勝を夢見るおなかのポッコリ出た9歳の娘を演じた、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた名子役。
出演:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アーロン・エッカート、アビゲイル・ブレスリン
監督:スコット・ヒックス
■幸せのレシピ 公式サイト
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