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潜水服は蝶の夢を見る Le Scaphandre et le Papillon

Posted: 10月 10th, 2008 | Filed under: ファミリー, 実在の人物を描いた作品, 文芸

記憶と想像力が唯一、人間性を保つ

■ストーリー
フランスのファッション雑誌”ELLE”の編集長、ジャン=ドミニク・ボビー。
1996年、43歳のときに脳梗塞で倒れ、左目だけが唯一動く状態となった。

ロックト・イン・シンドローム(閉じ込め症候群)となったジャンは、自ら命を絶つことさえできない身体的不自由のなか、周囲の助けにより、瞬きの合図でアルファベットを綴り、自伝「潜水服は蝶の夢を見る」を書き上げることを決意する。



■20万回以上の瞬きで自伝を書き上げた実話
本作品は実話である。

医療関係者やヘルパーの助けを得て、20万回以上の瞬きで言葉を表わすという膨大な手間と時間を経て、自伝を出版した。

潜水服は蝶の夢を見る
ジャン=ドミニック ボービー 河野 万里子
講談社 (1998/03/05)
売り上げランキング: 266
おすすめ度の平均: 5.0
5 胸が痛くなります
5 「どんな時にも人生には意味がある」(フランクル、「夜と霧」の著者)を想起
5 すばらしい生の賛歌

そして、出版の10日後、人生のひと仕事を終えたかのように、ジャン=ドミニク・ボビーは生涯を閉じた。
自伝書は遺書となった。

この本は世界31ヵ国で出版され、フランスで14週連続1位を記録したベストセラーでもある。


■どんなときも、どんなときも、どんなときも
もし、人生の絶頂期、脂の乗った最盛期に突然、病に倒れ、身体的不自由になってしまったとしたら、どうだろう。
きっと、ジャン=ドミニク・ボビーのように、身体が動かないのなら、死んだ方がましだと思うだろう。

しかし、ジャン=ドミニク・ボビーは違った。
健康体だった頃の思い出と未来への希望で、家族、愛人、友人たちへの想いを綴っていった。

自分を憐れむのをやめ、生きる希望を見出し、自伝を書くことを決意したのは、言語療法士をはじめとする医療関係者、
ヘルパーたちが超美人だったからかも知れない。

ただ、20万回の瞬きで言葉を表わしたのは事実。本を出版したのも事実。
どんなときでも、あきらめず自分に出来ることを実現したのである。

   
    「身体は”潜水服”を着たように重くても、
       ぼくの想像力と記憶は”蝶”のように
        自由に羽ばたく。」


だとしたら、健康体である人はもっと自由に、飛躍的に行動して、
夢を実現できるのではないだろうか。


■監督は画家
監督は、70年代にNY美術界にデビューした画家・ジュリアン・シュナーベル。
ジャン=ドミニク・ボビー本人のカメラ目線で、画家ならではのカメラワークと色彩で表現する本作品は、
カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞。

その他のコンベンションでも多数受賞した。

・第80回アカデミー賞ノミネート 監督賞、脚色賞、撮影賞、編集賞
・カンヌ国際映画祭 監督賞、高等技術賞
・ゴールデン・グローブ賞 監督賞、外国語映画賞
・他38部門受賞

・出演:マシュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マリ=ジョゼ・クローズ
・監督:ジュリアン・シュナーベル
潜水服は蝶の夢を見る


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角川エンタテインメント (2008-07-04)
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おすすめ度の平均: 5.0
4 感動はしなかったが秀作だと思った
5 溢れる詩情
5 “生きる事”の意味と力を考えさせられる。
5 究極の苦難と闘った男とそれを支えた愛情の実話


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