神童 Shindo

Posted: 10月 10th, 2008 | Filed under: ファミリー, 青春

世界は音楽で満ち溢れている

さとうあきら原作のコミック「神童」の映画化作品。

言葉を覚えるよりも早く楽譜が読め、ピアノが弾けるようになった13歳の成瀬うた。
ピアノの才能に恵まれながらも、自分の才能をもてあましていた”うた”は、19歳の浪人の音大受験生・菊池和音(ワオ)に出会う。ワオの入試を見守り、兄弟とも恋人ともつかない交流のなかで、音楽を奏でることの喜びと人とのつながりのあたたかさに目覚め、やがて音楽そのものだと気づいた自分自身を受け入れていくという、ストーリー。


“うた”を演じる成海璃子はTVドラマ「瑠璃の島」で主演を演じ、その後のTVドラマ「1リットルの涙」でも注目され、映画「あしたの私のつくり方」でも主演を演じている、14歳の注目女優。

“ワオ”には「デスノート」で”L”を怪演した、注目の俳優・松山ケンイチが演じています。




この作品は、

 音は普段の生活の中に満ちあふれている。
 それは水の音、小鳥のさえずり、虫の声だったりする。

ということをあらためて気付かせてくれ、何気ない風景のなかに音楽を見出していくことの気持ちよさ、爽快さを伝えてくれます。

音楽と人との交流による成長を描きながらも、”うた”の結末は悲劇的なものですが、観賞後にはなぜか清々しさを感じさせてくれます。

それは、”うた”と”ワオ”の今後の未来を示唆してくれたからなのです。



見どころは、成海璃子も松山ケンイチもピアノを実演しているところ。
もちろん、演奏部分は本物のピアニストで神童と呼ばれる”和久井冬麦”が吹き替えていて、見事で流れるような鍵盤さばきを魅せてくれていますが、成海璃子と松山ケンイチも吹き替えの音にあわせてピアノを弾いています。

若干、鍵盤さばきに強さがなかったりしている部分があって、音とあってないよな~って感じる部分はあるのですが、それでもよく”演じ”きっています。

撮影にあたり、ピアノの猛特訓をしたそうで、役者って大変だな~って感心することしきり。

本作品は、クラシック漫画の金字塔と評される同名漫画の実写版で、「のだめカンタービレ」やモーツァルトなどクラシック・ブームの中、満を持して製作されたものです。(といっても「のだめカンタービレ」より製作は早かったらしい)

これまで日本映画を数多く見てきて、10本に1本くらいしか、まともな日本映画に当たらないのですが、まぁこの作品はまともな映画の部類に入るといっていいでしょう。

日本初の本格クラシック映画ということで、実際にクラシック界で活躍する人たちも登場しています。
“うた”の演奏吹き替えの和久井冬麦のほか、三浦友里枝、清塚信也といった要注目のピアニストも初出演。

クラシックの名曲の数々や、クラムボンのミト、チボ・マットとして活躍するハトリ・ミホが提供した楽曲も聴きどころです。

なによりすごいのが本作品が初主演映画の成海璃子。
若干、14歳ながら等身大で繊細な演技をこなしています。

実は「神童」とは成海璃子のことだったのです。




               「大丈夫、あたしは音楽だから。」




出演:成海璃子、松山ケンイチ、柄本明、手塚理美、串田和美、貫地谷しほり、西島秀俊
監督:萩生田宏治
神童




神童
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