麦の穂をゆらす風

Posted: 10月 10th, 2008 | Filed under: 戦争, 文芸

愛するものを奪われる悲劇を、
なぜ人は
繰り返すのだろう。



【ストーリー】
チラシ「麦の穂をゆらす風」から引用。
1920年 アイルランド。
激動の歴史と運命に翻弄され愛する人々との絆が引き裂かれる悲劇を名匠ケン・ローチが圧巻のスケールで描く。


英国に支配されたアイルランド。
民衆は弾圧されながらも、小さな抵抗を繰り返し、自由を得るための行動をしていた。
やがてアイルランドと英国とで講和条約が締結されるも、真の自由が得られたわけではなく、英国支配下のものだった。
かつてアイルランド独立に向けて戦った者の中にも、この条約を受け入れる者と受け入れない者とに分かれ、内戦がはじまっていく。

【観賞後の感想】
うーん、どこまでも救いのない映画。
かつて、自由を求めるために戦い、身も心も傷ついた者同士が、やがてお互いを傷つけるようになっていく。
決してハッピーエンドとはならない、陰鬱なストーリーです。
公式サイトのイントロダクションのページには、
「最終的に英国人はアイルランドから去った。そこにひとすじの希望がある」とローチ監督は言う。ラストシーン、そこで流される涙は、たとえ傷つけあおうとも血を流そうとも、愛するものと向かい合おう、繋がりあおうとする強い思い。アイルランド人は、きっとそうして涙の中で再び手をとりあったのだろう。
との記載があるのですが、そんな感想を抱くまでには至らなかった。
目の前の現状認識をする、それで精一杯。

1920年のアイルランドを舞台にしているけれど、現在の中東情勢や、いまも世界のどこかで起きている紛争の内情を描いたような話。自由を求めて抵抗する側に立って描いたこの作品、重苦しい内容ですが、2006年カンヌ最高賞パルムドールを受賞したのも納得がいきます。

こういう作品を安倍総理やその他の政治家達に見てもらいたいもんだ。



麦の穂をゆらす風
出演:キリマン・マーフィー、ボードリック・デイレーニー、リーアム・カニンガム
監督:ケン・ローチ




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