007 慰めの報酬 QUANTUM OF SOLACE
Posted: 1月 27th, 2009 | Filed under: アクション
クール&スタイリッシュ

■ストーリー
前作で愛するヴェスパーを失い、失意のジェームズ・ボンドは、その復讐心から対峙する敵の人物を次々に殺してしまう。
捕らえた男から天然資源の利権を狙い、国家の政府転覆を狙う組織の存在を知ったボンドはハイチに飛ぶ。
そこで美しい女カミーユに出会うが彼女も心に傷を負う女だった…
■前作同様にみなぎる緊張感
前作「007 カジノ・ロワイヤル」で新生ボンドを演じ、そのクール&スタイリッシュなアクションでシリーズ最高興収を記録した前作の30秒後という設定でスタートする本作は、はじめからカーアクションの連続。冒頭からはじまるイタリアでのアストン・マーチンとアルファ・ロメオのカー・チェイス、ハイチでのボート・チェイス。
オンボロプロペラ飛行機と戦闘機との戦闘など、見どころは満載。
CGにほとんど頼ることのないアクションは、とにかく迫力がある。
生身の格闘が主な見せ場であり、傷だらけになるボンドは不屈そのものだ。
これを観ていると旧シリーズがなんとも、ほのぼのとした作品だったという気にさせられる。
本作品は、前作で恋人を殺され復讐心に燃えるボンドが、個人的感情を排して真の英国諜報員となるまでを描くものだが、そのためか、いわゆるベッド・シーンはほとんど描かれない。
■これまでのスタイルを崩すストーリー
旧シリーズの007はというと、悪の組織登場→ボンド登場→アクション→
ボンドガール登場→新型ボンドカー登場→
アクション→ラストでボンドガールとエッチ♪→
英国諜報部・MI6メンバーが外部通信でその様子を見て呆れる
というものであったが、本作はそういった過去のお決まり路線を排し、ボンドを取り巻く人間ドラマを描くことに徹している。
おなじみのメンバーMは登場するが、Qを演じるジョン・クリーズはこの世にいないので新型兵器などのボンドへの説明場面はない。
しかしながら、前作同様、ラストのクールなボンドにファンは驚くに違いない。
■今回の敵は偽装環境保護団体
007シリーズは時代背景を反映した悪を登場させているのだが、今回は環境保護団体を装った天然資源の利権を欲する組織。さて、次回作はどんな敵が出ることやら。
個人的は、世界金融危機を起こした張本人と呼ばれる世界の金融機関や、911テロを自作自演したと言われるアメリカ政府などを描いて欲しいなぁ。
でも、英国諜報部の敵としてはかなり無理があるか(笑)
・出演:ダニエル・クレイグ、オルガ・キュリレンコ、ジェマ・アータートン、マーク・フォースター
・監督:ポール・ハギス
■007 慰めの報酬
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