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旅立ち ~足寄より~

Posted: 2月 27th, 2009 | Filed under: 実在の人物を描いた作品, 文芸

歌うことが、生きていく証


■ストーリー

昭和50年全国フォーク音楽祭・北海道大会。
真っ赤なニッカポッカ姿にサングラス姿の松山千春は、会場に登場するや否や会場の観客に爆笑されてしまう。

しかし、「旅立ち」を歌い出したとたん、観客は圧倒され聞きほれる。そして拍手喝采。
だが生意気な態度が災いし落選してしまう。

審査員として松山千春の歌を聴いていたSTVラジオのディレクター竹田健二はその才能に可能性を見出し、チャンスを与えるべく行動を起こす。


■松山千春が北海道に根をおろす理由

本作品は松山千春が23歳のときに書き下ろした自伝小説「足寄より」をベースにした作品だ。

松山千春がなぜ北海道を拠点して活動するのか、歌に込められたメッセージとは何か、人生観を知ることができる。
小さな頃から他人に虐げられ、人を信用することができなかった千春が、人生の転機を与えてくれた人物との出会いをきっかけにして人を信頼することを覚え、やがて成長していく様は、人はどう生きていくべきかという大きな示唆を与えてくれる。

北海道を舞台にしているということで、足寄町はもとより、阿寒岳を抱くオンネトー、札幌の大通公園、時計台、網走の能取岬など、北海道の自然や建造物などの風景が登場する。

こうした景色のなかで生きていけば、あのような歌詞が生まれてくるのは納得である。


■松山千春が込めたメッセージ

本作品の主演は大東俊介だが、歌は松山千春による吹き替えである。
ラスト近くの1曲だけはストーリー上、大東俊介によるもの。

本作品のラストに松山千春の直筆と本人の声による観客へのメッセージが流れる。
作品中にも観客というよりは全ての人へのメッセージがセリフとして話される。

それは、「生きていく」ということ。
人生はゲームなのだから、そのルールの中でどうやればうまくやれるかを考え、生きていけ、ということ。

結局のところ、生きていかなければ何もやることはできないのだ。


■昭和を舞台に

松山千春のデビュー前後が描かれているので、本作品は昭和を舞台にしている。
当時のファッション、自動車、バス、鉄道、少年漫画誌など、よくもこれだけのものを集めたものだと感心するばかりだ。
ただし、大倉山ジャンプ競技場から撮影した札幌市街地にJR札幌駅のJRタワーステラプレイスが映ってしまっているのが興ざめだった(笑)


・出演:大東俊介、萩原聖人、泉谷しげる、伴杏里、尾野真千子、石黒賢
・監督:今井和久
旅立ち ~足寄より~

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