愛を読むひと The Reader

Posted: 6月 25th, 2009 | Filed under: 文芸

語り継ぐ男の懺悔と葛藤


■ストーリー

1958年、第二次世界大戦後のドイツ。15歳のマイケルはある雨の日に帰宅途中に気分が悪くなり、年上の女性ハンナに助けられる。お礼のためにハンナの家を訪れたマイケルはハンナに恋をする。そして、お互いの感情のままに、関係を重ねていく。
ハンナのために本の朗読をマイケルが読み、愛瀬を重ねるのが日常となったある日、ハンナは姿を消した。
8年後、法学生となったマイケルは傍聴した裁判でハンナの姿を見つけてしまう。
戦時中の罪とは、ナチのユダヤ人収容所で収容者をアウシュビッツに送るための人選をしたというものだった。

しかし、ハンナはある秘密を守るために不当な証言を受け入れ、無期懲役となってしまう。
マイケルはその秘密を明かすことにより、ハンナを救うことができたが、それをしなかったために、葛藤にさいなまれる。

月日は流れ、10年後、マイケルは刑務所で刑に服すハンナに本の朗読テープを送る。
やがてハンナが出所し、マイケルが身元引受人として迎えようとするとき、衝撃の事実が待ち構えていた。

■ケイト・ウィンスレットの演技がすごい

1995年にドイツで発表された小説「朗読者」は、わずか5年間で20以上の言語に翻訳され、アメリカでは200万部超、日本でも海外文学としてはミリオンセラーを記録した。

この作品でハンナを演じるのは、本作品でアカデミー賞主演女優賞に輝いたケイト・ウィンスレット。
ケイト・ウィンスレットといえば、映画「タイタニック」でヒロインを演じたことがあまりにも有名だ。

彼女はタイタニック出演のあと、ハリウッドスターとなることを拒み、英国の舞台女優として生きる道を選んだ。
そうして積み重ねたキャリアが、この作品での演技に結実している。

華やかで美しいだけではなく、ときに激情を表し、ときに抑制した感情を表わし、生活感を漂わせることのできる女優となった。

■愛する女を救えなかった男の後悔と葛藤、そして償い

物語は大戦後の1958年から現代までを描くものだが、少年から中高年となった男の成長も同時に描く。
成長というよりは、それは後悔と償いの日々だ。

裁判で自分が証言することによりハンナを救うことができたはずなのに、それをせずにハンナへの不当に重い罪を許してしまった後悔。そして、刑務所で暮らすハンナへの本の朗読テープの郵送。
のちに救うことができたはずなのに、その希望も絶たれてしまう。

最後に男がとった行動は、娘へ「語り継ぐ」ことだった。

それがマイケルとハンナをめぐる関係の、せめてもの償いなのだ。

■R12指定だけどよい作品

レーティングがR12指定というだけあって、少年マイケルと熟女ハンナの激しいシーンが繰り返しあるのだが、それはのちに続く重いストーリーに活きる。

とはいえ、チェリーボーイにありがちなサカリのついた性衝動の場面はオトコなら、気持ちはわかること請け合い。
あぁ、若き遠い日々。自分もあんなことあったっけか。。。 なぁんて(笑)

実はケイト・ウィンスレットの裸が出てくる映画は意外と多い。
この作品でもそうだし、「タイタニック」もそうだった。
リトル・チルドレン」での、ジュード・ロウとの激しいカラミのシーンもすごかった。
リトル・チルドレン [DVD]
NIKKATSU CORPORATION(NK)(D) (2007-12-21)
売り上げランキング: 17669


やっぱり、ケイト・ウィンスレットはハダカが売りものなのだろうか・・・




・出演:ケイト・ウィンスレット、デヴィッド・クロス、レイフ・ファインズ
・監督:スティーヴン・ダルドリー
愛を読むひと オフィシャルサイト


愛を読むひと (完全無修正版) 〔初回限定:美麗スリーブケース付〕 [DVD]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2010-01-08)
売り上げランキング: 2336



Comments are closed.