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レスラー THE WRESTLER

Posted: 7月 4th, 2009 | Filed under: スポーツ, 青春

俺にはこれしかない。これでいくんだ。



■ストーリー

俺はランディ。プロレスラーだ。

昔は人気プロレスラーとして金も名誉も得て一世風靡したもんだ。
でも、いまはドサ回りのようなレスリング巡業をやっている。
プロレスは八百長。事前に段取りを決めて、客を盛り上げる演出を考える。
客もそれをわかっているから、文句なんて言いやしない。
プロレス仲間はいい奴ばかりさ。家族みたいなもんだ。そしてリングの上がホームだ。
ファンからも慕われている。

いまは金、家族を失い、賃貸トレーラーハウスに住んでいる。
金の工面に苦労して、管理人に鍵を掛けられて追い出されたこともある。

だからいまはスーパーマーケットでバイトをやっている。
家族は20歳になった娘が一人。別居してる。
でも、娘はいないと思いこんでほったらかしにしてきたので、娘からは嫌われている。

心臓発作で倒れたのを機に、娘に会いに行ったが邪険にされちまった。
でもこないだプレゼントをあげたら喜んでくれて、少しは心を開いてくれたようだ。
心臓発作で心臓バイパス手術をしたので、医者からはプロレスはもう無理だと言われている。
昔スターだった頃の復刻レスリングをやることになってたんだが、引退を決めて断った。

好きな女はストリップ・バーで働く女さ。コブつきだがいい女だ。
でも客とは絶対接触しないと言っている。
こないだなんとか外で誘うことに成功してキスまではいったが、断られちまった。
俺の勘違いだというわけではないということは、わかっているのに。

娘と土曜日の夜に食事の約束をしたが、また酒に溺れてすっぽかしちまった。
こんどばかりは許してくれなかった。娘には離縁すると言われたよ。
俺は私生活ではどうしようもないダメな男さ。

スーパーマーケットのバイトも、ワガママで身勝手な客にイヤ気が差して辞めてしまった。
やっぱり、俺にはプロレスしかない。
女はその体では無理だから止めろと言うが俺は行く。私のために闘うのはやめてくれというが、それはもう無理だ。
きっと俺は女を幸せにはできないよ。
きっと、同じことの繰り返しさ。

だから俺はプロレスのリングに戻る。
あそこが俺のホームなんだ。皆が待っている。
「もう無理だ」「お前の時代じゃない」「止めた方がいい」
何も知らないヤツらは好き勝手に言う。
でも、止めるかどうかは、俺が決めることじゃない。ファンが決めることだ。

必殺技「ラム・ジャム」をキメてやる。
ファンが待っているんだ。だから俺はリングに上がる。


■ミッキー・ローク復活の物語

「世紀の色男」と呼ばれたミッキー・ロークも、その後はパッとせず、ゴシップにまみれ、脇役に甘んじることが多かった。
そんなかつての色男を、ストーリーと同じように復活させたのが本作品だ。

監督のダーレン・アロノフスキーは、主役をどうしてもミッキー・ロークに演じさせたかったため、有名スター起用を要求する映画スタジオと戦い、予算を大幅に削ったとのこと。ミッキー・ロークはこれに見事に応え、魂のパフォーマンスで世界各国で54もの映画賞を獲得する評価を得た。

容赦ない肉体の老いと孤独、迫りくる死の影という人生の悲哀を背負った主人公に、ミッキー・ローク自身の波乱万丈な人生を投影させた。

ドキュメンタリータッチの荒い映像が、まるでこのプロレスラーの生活、人生を見つめているような感覚にさせる。
ぐいぐいと画面に引き込まれ、いつしか主人公ランディの友達になったかのような感覚だ。

私生活はどうしようもなくダメな男だが、葛藤の末に自分が最も輝ける舞台に戻っていく。

映画のストーリーとともに、ミッキー・ロークは人間の可能性には限りというものはなく、年齢を問わず輝いていけるということを実証してくれたのだ。


・主演:ミッキー・ローク、マリサ・トメイ、エヴァン・レチェルウッド
・監督:ダーレン・アロノフスキー
・受賞映画賞:ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞、ゴールデン・グローブ賞 主演男優賞・主題歌賞、英国アカデミー賞 主演男優賞、トロント映画批評家協会賞 主演男優賞、他 54映画賞受賞
・ノミネート:アカデミー賞 主演男優賞・助演女優賞
・主題歌:ブルース・スプリングスティーン

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