イングロリアス・バスターズ INGLOURIOUS BASTERDS

Posted: 12月 1st, 2009 | Filed under: サスペンス

邪悪は邪悪をもって制す

ingloriousbasterds

■ストーリー

第二次世界大戦時中のナチスドイツ占領下のフランス。
ナチスはユダヤ人迫害を行っていた。一方、連合軍の秘密部隊であるイングロリアス・バスターズは、ナチス兵を残虐な手段をもって「退治」するという噂が広まり、ナチス兵には恐れられていた。

パリの小さな映画館で、ナチス称賛のプレミア映画上映会が開催されることとなった。その上映会にはドイツのゲシュタポや幹部が観賞することとなっていた。イングロリアス・バスターズが、このチャンスを見逃すはずがない。周到に準備された計画が実行されることとなったが・・・

■クエンティン・タランティーノ作品の中では最もよい

これまでにクエンティン・タランティーノが監督した作品は、突如としてストーリーが変わったり、ストーリーとは関係がないかのようなイメージ映像が多数挿入されたりして、理解するのが難解というイメージがあり、マニア向けな作品が多かったが、これは理解しやすく、しかも面白い。

場面に音楽が多量に挿入されるわけではない。動きのある場面も少ない。どちらかというとカメラを固定して人間(占領側・連合軍側)対人間(ナチス側)のやりとりをしっかりと描くさまは、まるで昔の日本映画を観ているかのよう。

しかし、ダラダラとした展開ではなく、心理戦をしっかりと描いているところが唸らせる。まさにハラハラ・ドキドキする展開だ。計画どおりに進まない作戦。同時に動くナチス攻撃作戦。最後まで、どういう展開になるんだろうと思いながら観た作品は久しぶりだ。

もちろん、突然挿入されるシーンや場面切り替えなど、クエンティン・タランティーノらしい演出もチラリとのぞかせて、タランティーノファンへのアピールも忘れちゃいない。

■2つの邪悪

ナチスはユダヤ人を迫害する邪悪な存在として描かれるが、そのナチスを攻撃する連合軍の特殊部隊「バスターズ」の、ナチスを上回る程の情け容赦ない手口の描き方もすごい。

いかにも狡猾でずる賢く、意地の悪いナチス将校がいる一方、ブラッド・ピット率いるバスターズの残虐性も相対的だ。

邪悪なものには邪悪なもので対処する。
目には目を。歯には歯を。

・出演 : ブラッド・ピット、クリストフ・ヴァルツ、メラニー・ロラン、ダイアン・クルーガー
・監督 : クエンティン・タランティーノ
イングロリアス・バスターズ

イングロリアス・バスターズ [DVD]
ジェネオン・ユニバーサル (2010-05-12)
売り上げランキング: 75


 
   


Comments are closed.