第9地区 DISTRICT 9

Posted: 4月 15th, 2010 | Filed under: SF

猫大好き、フリスキー(笑)

district9

■ストーリー

南アメリカのヨハネスブルグ上空に、突如として巨大な宇宙船が現れた。
しかし、宇宙船は上空に留まったまま、微動だにもしない。

しびれを切らした政府が偵察隊を宇宙船に派遣、中に突入してみると、そこには衰弱したエイリアンが大勢いた。
政府は宇宙船直下の地上に難民施設を建設したが、それから28年後、居住区「第9地区」はスラムと化し、人類とエイリアンとの軋轢が繰り広げられていた。
政府は超国家機関MNUに依頼し、エイリアンをヨハネスブルグが200km離れた場所に強制移住しようと試みるが・・・

■アイデアの勝利

インディペンデンス・デイとエイリアンと攻殻機動隊を掛け合わせたような感じの映画だ。
巨大な宇宙船が現れた場所は、ニューヨークでもパリでもない、南アフリカのヨハネスブルグという設定。
ニューヨークはいまでも危険な場所があるが、犯罪都市というイメージは薄れている。
そこで、日常的に犯罪が起きている場所として南アフリカを選んだのかどうかは知る由もないが、情け容赦ないギャングやスラム化した街並みをうまく描き出している。

SF映画でありながらも、そこには政治的なメッセージがある。ドキュメンタリータッチで描くシリアスなドラマなのだけど、エビのような姿をしたエイリアンは猫缶が好物だったというギャグのセンス。

先の展開が見えないストーリーに観客は目が釘付け。
VFXは現実の映像にうまい具合に溶け込んでいる。
ヨハネスブルグの街の上空に浮かぶ巨大な宇宙船の遠景、エイリアンの動き、エイリアンの武器やマシンが、砂埃の舞うスラム街を駆ける姿。
観ているうちに現実と虚構の境目を見失ってしまう。

まったくの新人監督作品が突如としてアカデミー賞レースにノミネートされたが、観て納得の出来だ。


・監督:ニール・ブロムカンプ
・製作:ピーター・ジャクソン(「ロード・オブ・ザ・リング」)
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