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プレシャス Precious based on the novel “Push” by Sapphire

Posted: 5月 6th, 2010 | Filed under: 文芸

自分の進む道は自分で決める

precious

■ストーリー

ニューヨークのハーレム地区、16歳のプレシャス・ジョーンズは実父にレイプされ、2人目の子を身籠っていた。
母との二人暮らしであったが、母は生活保護に頼って働かず、プレシャスを虐待していた。
プレシャスが妊娠したことを知った学校は、退学処分にする代わり、フリースクールへの編入を薦める。
識字率が学年に比べて劣るプレシャスだったが、代理学校での教師、生徒との交流を通して、やがて学習する意欲、幸せになりたいという欲望に目覚めていくが、過酷な運命が待ちかまえていた・・・


■ニューヨークではいまも起こっている話

識字率が劣ったり、虐待されたり、実父にレイプされることは、ニューヨークでは現実に起きていることなのだと、この映画のもととなった小説の原作者は語っている。
悲惨で不遇な日の当らない生活を送っている人がいることを知って欲しいために、この小説を書いたという。

新聞やTVなどのメディアが伝えないことは、創作の映画でしか知ることができない時代、ということだ。


■平気でうそをつく人たちの心理描写がすごい

主人公のプレシャスは虐待されたり不遇な目に遭うと、スターとして生きている自分の姿を妄想の世界に身を置いて現実逃避する=現実の自分の身に起こったことを消し去ろうとする。
つまり、自分の感覚を麻痺させてその現実をやりすごそうという心理なのだ。

プレシャスを虐待する母は、巧みな言葉を使って自己弁護し、他人に責任転嫁する。
以前読んだ、「平気でうそをつく人たち―虚偽と邪悪の心理学」という心理学の本に登場する「邪悪な人たち」の傾向にピッタリ当てはまっているので、心理描写がよく描かれていると思った。

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しかし、プレシャスは、実母の邪悪性を見抜き、この人と一緒にいたのならば自らも邪悪になる、幸せにはなれないと感じて、母のもとを離れる決意をする。

自分を守るために・・・・・・・・・・

「プレシャス」とは「宝物」という意味だ。
誰にでも何か宝物を持っている。

「自分の宝物は自分で守れ」


■脇を固める俳優陣の豪華なこと

ソーシャル・ワーカー役にマライヤ・キャリー(歌手)、看護師役にレニー・クラヴィッツ(歌手)、モニーク(コメディアン)と、豪華な人たちが主役を引き立てている。
とくに、マライヤ・キャリーがすっぴんメイクの普通のおばさん姿になっているのがすごい!


・アカデミー賞 助演女優賞、脚色賞 受賞
・出演:ガボレイ・シディベ、マライヤ・キャリー、レニー・クラヴィッツ、モニーク、ポーラ・パットン、シェリー・シェパード、
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