アンストッパブル Unstoppable
Posted: 12月 21st, 2010 | Filed under: パニック
ピザでも食ってろ、デブ!!
■ストーリー
貨物列車が運転手の不手際により無人のまま暴走を開始。貨物には毒性と引火性の強い化学薬品が積まれていた。これが爆発していまうと、町が壊滅状態になってしまう。
鉄道会社は先頭の機関車に機関車を連結させたり、農業地帯で脱線を試みるも全て失敗。
すれ違いのため保線に退避した貨物列車の機関士と車掌は、後ろから機関車を連結をさせて停止させるべく、追跡を開始するが・・・
■陳腐なストーリーをよくぞここまで・・・
運転手が乗務していない列車が暴走することを扱った映画というのは、古典的なパニック映画である。21世紀に入るとパニック映画と呼ぶことはあまりされず、ディザスター(災害)映画と呼ばれる。
この作品は実話を基にした作品ということだが、使い古された「無人列車の暴走」というテーマを、見事に21世紀のディザスター映画に仕立て上げた。
まるで怪物のようなディーゼル機関車。800mにも及ぶ貨物列車は生き物のようだ。
CGの使用を抑えたおかげで臨場感あふれるシーンの連続だ。
■意外にも、お笑いの要素もあり
冒頭から数分のところで貨物列車は無人で暴走を始める。そのきっかけがナイス。
機関車と貨車間のエアーブレーキホースを接続するという規則を守らなかったため、貨物列車がすぐに止まることはできず、そのまま走行。
貨物線のポイントを切り替えて本線に入るのを防ごうと、機関士は徐行運転中の貨物列車から降りて先にあるポイントまで走っていくも、なぜか機関車はフルスロットルに切り替わって加速を開始。
機関士が太った巨体をダブつかせながら必死に走っているところを貨物列車が追い抜いていくさまったらもう・・・
仕事をサボってジャンクフードを食らう仕事っぷりの悪いデブなブルーカラーワーカーを好演したこのデブに、アカデミー賞・デブでハマリ役だったで賞を贈りたい。
■結構ツッコミどころもあり
町が壊滅してしまうほどの毒性と引火性の強い化学薬品が積まれている貨物列車が通過する様子を見る野次馬の多いこと、多いこと。クライマックスで登場する、そばに多数の燃料タンクがあるの急カーブ。
住民を避難させたはずなのに、沿線の至るところに野次馬やTVカメラ、ヘリコプターまで飛んでいるのは何で?
60km以上のスピードで走る貨物列車の最後尾から800m先の機関車まで、ピックアップトラックで追いかけるのに、いったい何キロメートル走る必要があるんだろう?
そんな鉄道本線との間に障害物なく並行して走るストレートな道路が、都合よく存在したもんだ(笑)
さすがアメリカ。鉄道と道路が共有空間になっている長大なストレート路線なんて、広大なアメリカにはザラにあるんだろう。。
ツッコミどころは多いものの、使い古された題材を使った映画としては、緊張感が続く現代のパニック映画に仕上がったといえよう。
もっとも気に行った一番のオチは、貨物列車を暴走させたデブ機関士が、ファーストフード店勤務になったことだ。
ピザでも食ってろデブ!(笑)
・出演:クリス・パイン、デンゼル・ワシントン
・監督:トニー・スコット
■アンストッパブル公式


