ヒア アフター hereafter

Posted: 3月 2nd, 2011 | Filed under: ヒューマンドラマ, ファンタジー

死を知って、いまを生きていく力を得る
hereafter


■ストーリー

東南アジアでバカンスを楽しんでいたフランス人ジャーナリストのマリーは、津波にのみこまれ、臨死体験をしてしまう。一方、ロンドンでは双子の兄弟の兄が交通事故で死んでしまう。サンフランシスコでは、人に触れるだけでその人に関与する死者のことがわかる霊能者・ジョージが、その能力を使うことに疲れ、現在は工場で働いている。

マリーは臨死体験が何だったのかを調査して本にまとめ、兄を失ったマーカスは兄との対話を求めて本物の霊能者を捜し歩いていた。

そして場所はロンドン。生と死を見つめ続けた3人は人生を交錯させ、新たな転機を迎えようとしていた・・・


■生と死を深く見つめる物語

自分が死にかけたこと、愛する人と死別した悲しみを乗り越えて、生きていくことの希望、素晴らしさを訴えかける作品だ。

脚本はアカデミー賞にノミネートされたピーター・モーガン。製作総指揮はスティーブン・スピルバーグ、監督はクリント・イーストウッド。

死者の声を聴くことができる霊能者、臨死体験をして死とは何かを知ろうとするジャーナリスト、兄を交通事故で失い、喪失感と悲しみに暮れる双子の弟。
3人はそれぞれ境遇は異なるが、共通して考えていることは「死」だ。

その共通したことがあったからこそ、3人は巡り会えた。
似た者同士、共通の体験をしている者同士であれば、わかちあえる。手を差し伸べることもできる。それに応えて手を握り返すこともできる。

霊能者は死者と対話できる自分の能力を呪いだと考えていたが、わかちあえる人と巡り会えたことで、生きていく希望の想像ができるようになった。

原題の「Here After」は、「来世」。
死とは何か。来世というものはあるのか。それは生きている人にはわからない。

だが、人はいつか必ず死ぬ。
死を迎えるために、人は生きている。

では、いつか必ず訪れる死を迎えるために、わかちあえる人を見つけて、楽しんで、いまを生きる人、これからを生きる人のために尽くしていこうというのが、本作品が観客に伝えるメッセージだ。


オペラを聴き、ワインを飲みながらイタリア料理を作るシーン、山岳地帯の美しい風景、バールの料理、カフェのあるパサージュを俯瞰していくラストを見ていればわかる。

現世はこんなにも美しいものがある。

「生きるって素晴らしい」


■さりげないCGがすごい

冒頭の津波のシーンは、すべてCGだ。
そのグラフィックスがYouTubeに掲載されている。

ハワイ諸島のマウイ島で撮影されたものに、CGを組み合わせている。
背景の建物や自動車、人物や自然、クローズアップされた人物の怪我の具合、涙でさえCGで描いているというから驚きだ。




・出演:マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス
・脚本:ピーター・モーガン
・製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ
・監督:クリント・イーストウッド

ヒアアフター公式

 


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