ブラック・スワン BLACK SWAN
Posted: 5月 12th, 2011 | Filed under: サスペンス, スリラー
自分の道を閉ざすのは自分自身
■ストーリー
ニューヨークのバレエ劇団では、クラシックバレエ「白鳥の湖」を革新的な演出のもと、上演することに決定、メンバーであるニナは、白鳥と黒鳥という二役に抜擢された。プリマの女王として歩みだすはずだったが、劇団内の嫉妬、そしてニナ自身のプレッシャーにより心の闇に落ちていく・・・
■アカデミー主演女優賞獲得、納得の演技
ナタリー・ポートマンのプリマドンナとしての役どころは、ほとんど吹き替えなし。10ヶ月に及ぶトレーニングにより、しなやかな演技とボディラインを獲得。
初上演に至るまでの葛藤と、上演の過程でついに自分自身を解き放ち、完璧なる演技に昇華させるまでを見事に演技した。
でも、アカデミー主演女優賞を獲得できた理由は、その演技以外に、R指定となった演技のほうだったりして・・・ ハル・ベリーが出演した「チョコレート」など、過去の主演女優賞獲得作品もそうだったし・・・
なんにしろ、「レオン」でデビューした頃の純真で情熱的な少女は、大人の演技ができる女優としてついに開花した。
■カテゴリーはスリラーだが・・・
映画のカテゴリーとしては、「スリラー」となっている。たしかにスリラーでもあるし、ホラーのようでもある。サスペンスのようでもある。
バレエ上演に至る過程で、ホラー映画のような演出や場面が続出するので、鑑賞中は「これでアカデミー賞をとったの?」と懐疑的な感情を抱き、「バレエを題材にしたホラー映画かよ。ぜんぜんダメじゃん、B級映画だよこれじゃ」と低評価の決定を下そうとしたところ、ラスト5分前あたりのクライマックスから場面は急展開。
「あっ、そういうことなのね」と納得。
純真な白鳥の女王であったプリマは、プリマドンナの座を獲得したプレッシャーと葛藤から現実と悪夢に満ちた妄想の間をさまよい、ダークサイドに堕ちた。
それは、純真な白鳥の女王が、邪悪で官能的な黒鳥へと脱皮するための一過程であった。
「自分を道を閉ざすのは自分自身だ。自分を解き放て」
■ラストはレスラーと同じ「ジャンプ」で終わるというオチ
本作品の監督は、ミッキー・ロークを「レスラー」で見事に復活させた、ダーレン・アロノフスキー。「レスラー」のラストは主演男優が舞台でジャンプする場面だったが、本作品でもジャンプして終わったので、不覚にも笑ってしまった・・・
・出演:ナタリー・ポートマン、ウィノナ・ライダー、ミラ・クニス、ヴァンサン・カッセル
・監督:ダーレン・アロノフスキー
■ブラック・スワン公式


