ユナイテッド・シネマ 最新映画を自動更新でご紹介!

47RONIN

Posted: 12月 6th, 2013 | Filed under: アクション, ファンタジー

ハリウッド流 味付けの忠臣蔵

47ronin
47RONINという名の通り、忠臣蔵を題材にしたハリウッド映画である。
舞台は日本。架空の惑星にある”日本”という名の国の話ではなく、我が国を舞台にしている。

封切り上映される約半年前、予告編を観たのだが、ハリウッドの映画人が自分たちのイマジネーションでファンタジー映画に作り替えると、こんなふうになるのかと驚愕し、半ば呆れたものだった。

忠臣蔵の話なのに、モンスターは登場するわ、ドラゴンは登場するわ、カンフーやガチンコのファイトはあるわ、妖術遣いが出るわ、出演者は中国風の衣装を着ているわで、大丈夫なのかこの作品はと、ちょっと心配したものだった。

だが、観賞し終えてみると、これはこれでいいのではないかと思えた。

なにしろ、ハリウッドが本気で作った忠臣蔵の物語である。
VFXも気合が入っている。アクションも素晴らしい。

物語の冒頭、「かつて鎖国時代の日本は、海の外の国々にとって神秘の地だった。」とナレーションが流れる。

だが、海外の国々から見れば、日本はいまも不思議な国のようである。
最先端のテクノロジーを持ちながら、侘び寂びの情景と大都会の景観が同居する。

一部の人には今も忍者や侍が現存すると思われているという話も聞く。

そうしたハリウッドのイマジネーションがこの作品を作らせたのだろう。


出演者はキアヌ・リーブスを除いては、ほぼ全て日本人である。だが話す言葉は全て英語だ。

舞台は日本なので、赤穂や飛騨、長崎の出島、樹海といった日本人にはなじみのある地名や、聞いたことのある場所名が出てくる。

樹海といえば、富士山の麓の青木ヶ原樹海が有名だが、迷い込むと出てこれないとか、討ち死にした者の霊がいるとか、青木ヶ原樹海を示唆するようなエピソードが出てくる。

海外の人からすれば、作品上のただの設定だと思うのだろうが、日本人がこの場面を観ると、こんな場面設定までしているのかと、ちょっと驚いてしまうかも知れない。

日本は舞台でありながらも、背景には荒涼とした大地、要塞のような城など、到底日本とは思えないような風景が広がっている。

海外の人にとっては忠臣蔵の物語は興味深いのだろうが、そのまま映画化したのでは観客にとっては退屈だろうから、ヒットしないだろう。

そこで、神秘の国・日本で日本人がいまも語り継ぐ実話をイメージを膨らませて映画化したものが、本作品である。

サムライがどのように生き、その精神のベースとなる武士道とは何かを、知ってもらうにはいいのかも知れない。



昔、ロバート・デニーロが演じた「RONIN]というハードボイルド・アクション映画があったのだが、この作品は主を持たない「浪人」という意味だけが同じで、武士道などは描かれていなかった。

しかし、「RONIN」「SAMURAI」という言葉は、海外の人たちにとってはいまも神秘的なものとして受け止められ、47RONINのような作品が新たに出てきたということなのだろう。

RONIN [Blu-ray]
RONIN [Blu-ray]
posted with amazlet at 13.12.06
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2010-07-02)
売り上げランキング: 9,113




・出演: キアヌ・リーヴス, 中島しゅう, 真田広之, 赤西仁, ケイリー=ヒロユキ・タガワ, 羽田昌義, 曽我部洋士, 國元なつき, 山田浩, 菊地凛子, 柴咲コウ, 伊川東吾, 浅野忠信, 田中泯, 米本学仁, ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン, 出合正幸
47RONIN公式


Comments are closed.